日本から持って帰ってきた最後の本。
帰国した時に実物を見たけど厚くてびっくりした。
持って帰るの重いなーって。
でも、持って帰らんかったら読むの早くて1年後やし。ってことで持ち帰る。
ハリーポッターのハード版と同じぐらいの大きさで500ページ以上。
読みやすい。って評判の、中倉玄喜訳『新訳 ガリア戦記』
この本は厚いし重いしで、通勤中には読まず。
家に居る間にコツコツ続けて読んでた。
最近は帰宅後タイ語の教科書を開いて、疲れたらガリア戦記。っていう流れ。
これを3週間近く続けてようやく読破。
2000年も前のホンマもんの物語を今読めることに感謝しつつ、
CGバリバリの戦争映画と実際の戦場は一緒なんか怪しかったから楽しみにしてた。
本の最後50ページぐらいは索引とか用語集とかで、実際は500ページほど。
それやのに最初の100ページはまさかの解説。
まぁその解説が結構重要というか、この先の物語を分かりやすくしてくれる。
『ガリア戦記』はカエサルが執政官のときにガリア各地で戦争をした話。
解説ではカエサルが執政官になるまでが掻い摘んで説明されてるし、
軍隊の編成も触れられてて、1軍団6,000人らしくそれを10軍団率いてたとか。
1巻に1年の出来事が書かれてあって、計8巻。
で、8巻目はカエサルが書いたんじゃなくてその友達?らしい。
1巻から7巻はカエサル自身が書いてる。
『ガリア戦記』は、8年間のガリア遠征が終わって一気に書き上げたらしい。
それも政治的な思惑があったとか、歴史書として歴史家の助けになるようにとか。
本を読んで知ったけど、各地へ戦争しに行くのは基本的には夏場みたい。
で、なんでそんな蜂起するかな。ってぐらい各地で争いごとが絶えん。
カエサルが執政官を勤めた8年間だけでも毎年戦争をしてるし、
この8年間で生き残った戦士ってどんだけ強いんやろな。笑
描写も、雨のように降る矢。って書かれてあったり、
自分の軍団ひとつ壊滅させられたとか、日中から日が沈むまで戦いが終わらんとか、
映画は誇張じゃなく実際あんな感じの戦争やったんやろな。って思ってまう。
で、反旗を翻す部族の人たちがローマ派になるときには人質を取るみたい。
戦争の規模によっては人質を2万人とか。
そんな取ったら取ったでまた面倒な気がするけどな。
ローマの属州部族も点々としてるし、部族もめちゃくちゃ多い。
ローマ派やと思ってたら急に他部族に唆されて裏切るし。
その当時に生きてたら早死にしかせんわ。
で、話は変わるけど、日本の戦国武将とかってどれぐらい強かったんやろ?って思う。
ちっさい国土に藩がいっぱいあって、それを統一するのですら大変。
外に目を向けると、チンギスハーンとか世界最大の領土を拡張してたり。
それってやっぱりチンギスハーンが戦国武将なんかよりよっぽど凄いのか、
はたまた各戦国武将がチンギスハーン並みに強くて、もしこれが日本内じゃなかったら、
もっと領土拡大できてたのか気になるところ。
ゲームで戦国時代のやつあるけど、それを世代を超えて世界版武将ゲーム作ればいいのに。
って常日頃思ってるねんけど、面白くないんかな。
もしも、2000年前のローマに織田信長が居て、カエサルと激突。みたいな。
ゲームやねんから何でもありやろ。
まぁそんな感じで、8年間戦い抜いたカエサルはあっさり暗殺されて一生を終える。
この時代の名のある人たちは衰弱死なんて生易しく死ぬことなかったみたい。
簡単に殺して殺されて。