感想文!! 男気溢れる任侠物語

 

引き続き、浅田次郎のシリーズものを。

よくわからず買った『天切り松 闇がたり』シリーズ計3冊。

今のところ5冊まで出てるみたいやけど全部は売ってなかったな。

 

どんな内容かもわからず、いつもの通り古本屋さんでコレクション買い。

前に読んだ『きんぴか』よりもさらに江戸っ子話で、読み難い。

 

年寄りが留置所にやってきて、説教を垂れるねんけど、説教垂れる資格があるんかな。

と思ったら、どうやら警視総監自ら頼み込んできたみたい。

で、捕まってもないのに留置所に入って一緒に不味い飯を食べる。

 

いろんな奴らが牢屋に居て、その人たちの罪状に合わせた説教をしていく。

盗人稼業70年の松蔵がどうやって生きてきたのか。

どんな兄貴と親分の元で下積みをしてきたのかが面白い。


松蔵の父親がどうしようもなくて、母親の看病もせずに博打。

仕舞いには姉を売り飛ばして、松蔵も盗人稼業の親分に引き渡す。

 

住み込みで働くことになってから4年。

ひょんなことから遊郭で生活してる姉と再会する為に、

兄貴分に手伝ってもらいながら再会するも流行り病で亡くなってまう。

 

どうしようもない生みの親父が亡くなった知らせを受け取って、

親分・兄貴分が葬式の準備をしてくれてるのに松蔵は知らんぷり。

親分が匙を投げて松蔵を追い出してまう。

 

感動の第二巻。ってカバーに書いてあったけど、まさしくその通り。


牢屋の中に居る奴らに説教垂れるねんけど、松蔵の話が始まりそうになると

看守・刑事が牢屋に集まってきて、署長が来るまで話を待ってくれ。って始末。笑

 

ここまで来ると、読んでる僕も途中から話に入りたくないし、最初から最後まで聞きたい。

松蔵の話に引き込まれて、どういう男気溢れる話が始まるんやろうかと。

 

松蔵の親分・安吉の親分・銀次が囚われてる網走の監獄へ。

古臭い仁義なんて今では何の役に立つんやろう。って話やけど、

昔はホンマにそんな時代があったんかなーって思いを馳せるだけでもこの本読んでて面白い。


3巻までは松蔵が14歳頃の話で、下っ端住み込み時代。

4巻からはまた違ったテイストになってるみたい。

古本屋さんに売ってればいいけど、置いてなかったような気がするなー