楽天Koboの角川キャンペーンが10月の初めにあって、最大90%オフ。
浅見光彦。って聞いたことあるなーってことで、いつもの如くポイントで購入。
3,000円が300円。って破格。
浅見光彦シリーズが6作セットで売ってるのは電子書籍ならでは。
面白くなかったらただの苦痛でしかないけど。笑
浅見光彦の名前は有名やけど、作者の内田康夫の名前に聞き覚えはない。
作品のタイトル名が『〇〇殺人事件』ってのはストレートやな。
合作の作品は、『後鳥羽伝説殺人事件』『平家伝説殺人事件』『高千穂殺人事件』
『竹人形殺人事件』『軽井沢殺人事件』『浅見光彦殺人事件』
浅見光彦の初登場作品『後鳥羽伝説殺人事件』
しばらく浅見光彦なんて出てこんから、どう話に入ってくるんかなーって。
ほんなら事故死した女性の兄が光彦。
こういう登場の仕方かと。
そこから鋭い推測をして犯人像を追いかける。
敢えてなのか、読んでると犯人像が見えてくるし、やっぱりそう。
読み難さは全くなくてすらすら読めていく。
2作目が『平家伝説殺人事件』
こっちは最初から2人が共謀するのは分かってて、3人目の共犯者が謎。
そこが肝なんやなと読んでいく。保険金殺人がどう進んでいくのか。
いやー面白い。
3作目は『高千穂伝説殺人事件』
日本書紀やら、日本の伝説の舞台での殺人事件。
高千穂が2つあるのは知らなんだけど、3年前に高千穂峡に行ったなー
突然、失踪してもた父親の妹の知り合いが浅見光彦。
姪が心配な叔母が光彦にボディーガード役を頼む。
4作目は『竹人形殺人事件』
水上勉の『越前竹人形』って小説があるらしく、それを題材にして
竹人形の起源はいつからなのかって話から宗教の話になったり。
で、もちろん殺人事件が起こって問題解決に奔走する。
小説のお陰で有名になった竹人形やけど、地元の人たちは菊人形の方が良いらしい。
浅見光彦デビューの『後鳥羽伝説殺人事件』は展開が読めて、
つまらん。っちゃ、つまらんかったけど、『高千穂』からはボリュームもあって面白い。
もちろん展開なんてわからんし。笑
容疑者は少ないのに中々展開が読めず、最後はへぇーって。
この作品は、作者解説があとに続いてる。
作品自体が余りにも昔やから知らんけど、当時の事件の話も作品内にチラホラ。
昔やなーって思えるのが、光彦が30代前半やけど、結婚してない。ってだけで、
世間的に良くないって雰囲気なのは時代やな。
『竹人形』の次作は『軽井沢殺人事件』
この本でも続けて5作目に『軽井沢殺人事件』らしく、
今までのは浅見シリーズは何作目のを収録してるのか調べてみた。
『後鳥羽伝説』が1作目。『平家伝説』が2冊目。『高千穂』が9作目。
『竹人形』が17作目。『軽井沢』が18作目。『浅見光彦』が48作目。
他にも100作以上あって読み切れんな。笑
で、『軽井沢殺人事件』
軽井沢は避暑地として有名やけど、1度も行ったことないな。
公安刑事が勤務中に殺害されて、公安は何をやってたのか、犯人は誰なんか。
財政会の大物が事件に絡んでそうで、中々警察も大きく動かれん。
ちょっと今作はすっきりせんような終わり方。
余りにもいろんな話が入り過ぎて収拾つかんなったのか、うやむやなままにして終了になった印象。
最後の『浅見光彦殺人事件』
今まで光彦は、刑事局長の兄のことなんか触れ回ることなかったのに、
今回は出だしの登場から自分の兄はお偉い人。ってのを言ってて違和感。
それにいつもならもっと事件に前のめりやのに、今回は食いつきが悪い。
あんまり光彦の活躍シーンが無くて、事件解決するんかなって不安になる。笑
最初に『浅見光彦殺人事件』はシリーズを3作以上読んだ人へ。って注意書きがある。
確かにその通りで、読み終わって納得。
まぁ作中もおかしな感じはあって、最終的にやっぱりそうやったんか。って。
ただタイトルからてっきり光彦が容疑者の方になるんかと思ったな。
それも最後にわかる。
6作一気読みしたけど、他にもいっぱいありすぎ。
『「須磨明石」殺人事件』ってのもあるみたいで、地元を舞台にした小説って気になる。
セール中に発見できて安く買えたし、ラッキーやったな。