いつもの『億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術』曰く、
「消費者独占力を持ち、持続的に高いROEを維持できる優良企業の場合、
株価収益率(PER)から見て割高と思われる株価水準でも、本質価値からすると
買い場である状況が、しばしば起こりうるということだ。」(p.128)
ということで、その計算をしてみる。
先の15社分析をしてきて、次はこの方法で割高なのか割安なのか調べていく。
これからPERの水準を計算する時は計算式いちいち書かんかな。
今までのEPS成長率の記事では計算式書いてたけどなかなか時間かかった。笑
やから次からはこの計算式順にしていくから答えがポッと出てくると思う。
まずは流れから。
- 株主資本が幾らなのか
- 株主資本にROEを掛ける=利益
- 利益を国債金利で割る=その企業の価値
- (3の値は株主資本の何倍なのか)
- 3の値は利益の何倍なのか
- 11年後の利益に国債で割る=11年後の企業価値
- 3と6で割れば2のROEと同じ収益率になる
- 利益を倍にして6を割ってみる
- 8を適当に繰り返してみて自分の求める収益率を割ったらそこで終わり
- 利益の何倍までなら割安なのか確認
ってな流れ。
この流れで例を使って計算してみる。
この例は上記の本P.125から引用。
- 株主資本=600万ドル
- ROE33%=198万ドルの利益
- 国債8%、198万ドル÷8%=2475万ドル←企業価値
- (株主資本の約4倍。2475万÷600万)
- 利益の12.5倍=2475万÷198万
- 11年後の利益3429万1115ドル÷8%=約4億2800万ドル
- 企業価値2475万ドルと11年のの企業価値4億2800万ドルを割ると2のROE33%
- 利益が30倍の5940万ドルなら収益率21.8%
- 40倍の7920万ドルなら18.4%
- 収益率が18.4%で納得できるのであれば利益(PER)の40倍でも割安となる
とまぁこんな感じ。
因みに7,8,9の計算は前回のEPS成長率と同じ計算方法やから。
単純に割るだけではこの値にはならん。
7の例やったら、((42800/2475)^(1/10)-1)*100=33%
8の例では、((42800/5940)^(1/10)-1)*100=21.8%
こういう計算の仕方で収益率が出る。
これからはこの順序で計算していくから計算方法がわからんかったらこの記事に戻ってみて。
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