最近は伊坂幸太郎の小説を立て続けに読んでる。
特にあらすじも読まんと、伊坂幸太郎ってだけで買ってた
『バイバイ、ブラックバード』を読了。
この作品は短編が6話収録されてる。
登場人物の星野は5股をかけてた女性一人ひとりに
別れ話をしていくことになった。
それも怪獣みたいな人と結婚するから。ってことで。
読み始めた時は、『オー!ファーザー』
みたいな設定なんかなーって思ってた。
『オー!ファーザー』は主人公に対して4人の父親。
『バイバイ、ブラックバード』は主人公に対して5人の彼女。
短編やからスイスイ読んでいけて
各話に1人の彼女と別れていく。って簡単な話。
で、結婚することになった怪獣女とのやりとりも
設定があり得なさすぎて逆にバランスが取れてるんかな。
まぁホンマは結婚するんじゃなくて、星野の過去の問題で
<あのバス>に乗せられるまでを見張る役してる人。
バスに乗せられるまでにちゃんと彼女に別れを言っておきたい。
ってことから2人で行動を共にする。
要は見張られてるだけやねんけども。
最後まで読んで、文庫本には作者のロングインタビューも載ってる。
そこで、この小説の設定が太宰治の『グッド・バイ』から
オマージュしての作品やったみたい。
AmazonのKindleで無料で読めるみたいやから気になる人はどうぞ。
結論から言うけど、この小説の謎とも言える
それはさておき、僕は白黒はっきりさせたい派。
<あのバス>が一体なんなのかはわかりません…..
伊坂幸太郎の初期の作品は伏線を全て回収して
すっきり。って終われてたけど、
近頃は物語の終わりは読者に任せます。みたいなスタンスが多い気がする。
読者によっては物語の終わり方をはっきりさせて、
この終わり方はないな〜って思うこともあると思う。
ただ僕は想像力がないから
ちゃんと解を解いてくれんと嫌なだけ。
でも物語としては面白いのは間違いない。
ただバスの正体と、その先に何が星野を待ち受けてるのかはわからんよ。ってだけ。
それでも気になった人は手にとってみて。