金融小説と言えば「池井戸潤」が僕の中で最初に挙がってくる。
それに続いて「橘玲」はもっと裏のことを知り尽くしたブラックな感じ。笑
橘玲の解説本みたいなのも良いけど、小説も面白い。
最近は楽天もアマゾンも無料本をチェックすることもなくなってんけど、
去年無料で小説がダウンロードできたからとりあえずゲットしてた。
その時は橘玲なんて知らんかったけど、いつか読むやろうと思って。
どんな内容かも知らず『永遠の旅行者(上)』をダウンロード。
ずっと読まずに放ったらかしやってんけど、読んでみると面白い。
その前に『マネーロンダリング』を読んでたし。
池井戸潤も面白いし、ミステリーも好きやから橘玲も面白い。
橘玲は金融ミステリーで池井戸潤は経済小説な感じ。
永遠の旅行者はパーマネントトラベラーっていう部類の人たちで、
居住国・投資国・国籍の3つがバラバラな人たち。
詳しく分けると目的に合わせて5つの国を使い分けるみたい。
最大の目的は税金を極力払わんこと。
で、上巻はそんな説明。
永遠の旅行者となった主人公がある仕事の以来を請けて
解決していくことになる。
依頼内容は20億円の資産を税を払わず孫に相続させること。
またまた面白いこと考えるよな~って。
一体どうやってこの問題をクリアしていくのか。
さすが世界を股に駆けるパーマネントトラベラーってことで、主人公はハワイ暮らし。
ハワイの描写があって祖母と2人でハワイ旅行に行ったときの思い出がちょっと蘇ったり。
ニューヨークもかなりの描写があったし、ラスベガス付近の描写も。
まぁそんなこんなでミステリー要素もありつつ、
相続税回避の話もありつつで盛りだくさん。
あとは戦時中の抑留話も。
フィクションやけど、実際想像もできん生活やったんやろなとは思う。
そうそう、マネーロンダリングで出てきた人物というかサービスも
永遠の旅行者にチラッと出てきてたな。
ミステリーの部分は最後エピローグでいきさつをまとめてたから
犯人の無理やり感はあるにしてもまぁそういうことね。って納得かな。
池井戸潤作品は最近読んでないけど大方読みきってるから
これからは橘玲作品を読んでいくつもり。
って言っても小説はあと『タックスヘイヴン』ぐらいかな。